ただの気晴らしの手段だったり、時には有害な影響をあたえるというレッテルを貼られていたゲームですが、じつは想像以上の可能性を秘めていたことがおわかりいただけたでしょうか?

ゲームによってもたらされる恩恵をざっとまとめると以下のようになります。

・ストレスをやわらげる
・不安を取り除ける
・肉体的苦痛を遮断する
・集中力注意力が身につく
・人とのつながりを強化できる
・複数のことを同時にこなせるようになる

細かくあげていくと、きりがないのでこのへんにしておきますが、生活の質をかなり向上してくれることがわかります。取り入れない手はありませんね。でも、あなたの身近な人がすべて、ゲームをするとはかぎりません。ゲームの効果をあなたが一方的熱弁しても、空回りしてしまう可能性もあります。

でも、大丈夫。ゲームをしなくても、ゲーム的な要素を日常生活にもりこむことは可能です。あなたの家族や友人がゲームをしない人でも、あなたがさりげなくゲーム的要素を取り入れるようにすればいいのです。

たとえば、あなたのパートナーで、子ども、友人など、もっと距離を近づけたいと思う人がいるとします。それに有効な手段は『ミラーリング』『シンクロ現象』です。一緒にゲームをしなくても、これらの効果を得る手段はたくさんあります。

・歩幅をあわせて一緒に歩く
・おなじ音楽を聴いて同じ振りをする
・重い荷物を一緒に運び出す

など。とくに荷物を運ぶ作業は効果的です。この作業は相手の動きを正確に読んで、荷物を落としたり、相手が怪我をしないように、相手の心理と動に最大限の注意を払います。このことが、強力なミラーリングを引き起こすので、新密度が増すのです。転勤族の家族は円満な家庭が多くなるのでしょうか?

ゲームの特徴として、ミッションをクリアしたり、敵を撃破すると点数がつきます。これも日常生活に応用できるのです。

人にはポジティブな感情とネガティブな感情があります。人間できればポジティブな感情を常に感じていたいですが、そうもいきません。それに、ネガティブな感情を発する出来事、たとえば身近な人の死、突発的な交通事故などを経験し、乗り越えるとその人はポジティブな考え方や行動を起こしやすくなるといいます。ネガティブな感情も必要なわけです。しかし、あまり多くのネガティブな感情を感じ続けると、人生がつらいものになってしまいます。

そこで、いまの自分の感情をスコアリングするのです。ネットで検索すれば、感情をスコアリングする技術がいろいろあるのがわかるはずです。自分にあうものを選んでやってみてください。

共通して言えるのは、ポジティブな感情が多すぎてもあまりよくないようです。比率としては、ポジティブ3、ネガティブ1くらいがちょうどいいといわれています。

あまりにネガティブなほうへ偏っていたら、今の自分になにが必要かを考えることができますね。できれば家族や親しい友人といっしょにやってみたほうがいいでしょう。強力が得やすくなりますし、ゲームをクリアするのには、仲間は必須ですからね。