2002年7月に発行された『ゲーム脳の恐怖』(生活人新書:NHK出版)で、著者の日本大学文理学部体育学科教授の森昭雄が作り出した造語。マスコミなどに取り上げられ、広く知られるようになりました。

内容は、同氏が独自開発した脳波計により、ゲームをしている被験者の脳波を測定したところ、ゲームをする人の脳は、アルツハイマー病の患者と同じ脳波になっていると主張、ゲームが人の脳に大きなダメージを与えると主張している。当時、多くの教育関係者に指示されたが、その反面、脳科学者や有識者からの反論が多いのも確かです。

その主な理由が、

・同氏の使用した脳波形が当時、医療機具としての認定をうけておらず、測定方法も同氏独自の方法だったため、科学的根拠に乏しい。(その後改良が加えられ、2007年9月に正式に医療気として認定された)

・同氏の主張する、ゲーマーの脳波がアルツハイマー病の患者と同じとしているが、そもそも、同氏が本の中で説明しているα波とβ波について、誤りがあるとの指摘がある。α波とβ波は、目をあけたり閉じたりする程度の刺激で簡単に入れ替わり、その大小だけでアルツハイマー病と見分けられるほど簡単ではない。α波よりβ波が低い状態をアルツハイマー病と同じ状態というのは、同氏独自の理論であり、アルツハイマー病に携わる研究者から疑問の声が上がっている。

・同氏の専門は運動生理学であり、脳科学は専門外である。

しかし、同氏の主張はマスコミや教育関係者に広く受け入れられ、重大な少年犯罪が起きると、ゲーム脳を引き合いに出されることがしばらく続きました。

同氏は計測結果をもとに、脳を4種類に分類しています。(あくまで同氏の判定です)

・ノーマル脳
ゲームに接していない人の脳。ゲームをしても未知の体験なので、前頭前野の活動が活発で、β波が正常値。

・ビジュアル脳
大量の視覚情報により前頭前野を使うことがなく、それが原因でβ波の急激な減少が生じている。
・半ゲーム脳
小学生低学年から大学生になるまで、週に3~4回、1日3時間以下ゲームをやっている人に多い。β波はほぼ0。キレやすくなったり、集中力がなかったり、物忘れがおおい。

・ゲーム脳
小学生低学年から大学生になるまで、週に3~4回、1日2時間~7時間以上ゲームをやっている人の脳。前頭前野の活動が停止しているといっていい状態。切れやすい、物わすれが多いというほかにも、表情が乏しい、身なりに気を使わない、など、痴呆症に酷似した特徴がみられる。

この主張をもとにして、実際に児童をグループわけして指導する小学校が出てきたり、当時の若者の流行やマナーをゲーム脳説を前提とした理論で説明する風潮が出てきました。

しかし、同氏の主張が世間に知れ渡るにつれ、マスコミが同氏の主張を検証することなく報道することに警鐘をならす声も数多くきかれるようになりました。

脳神経学の専門家や有識者からも、『ニセ科学』『トンデモ理論』という批判が相次ぎました。現在では、同氏の学説を指示する脳科学者はほとんどいませんし、取り上げる学会もありません。

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