電車でゲームをしているサラリーマンは出世する?

最近、電車の中でスマホをいじっている人を見かけることが多くなりました。ラインやSNSを見ている人も多いですが、ゲームに興じている人もいます。若者ばかりでなく、スーツを着たビジネスマン風の人も意外といます。

「いい年して…みっともない」「ゲームばっかりして、そんな暇があったら本でも読んだらいいのに」と思うのもわからないではありません。ゲームにはいい印象がありませんね。しかし、それは過去の話になりつつあります。

海外では、ゲームをに関する学会が多く、ゲームを真剣に研究する研究者がたくさんいます。その研究者たちが、ここ数年で、従来のゲームのイメージを覆す研究を発表しています。

・ゲームは能力アップに繋がる

・ゲームをするとストレスに強くなる

・ゲームをすると集中力が身につく

・ゲームにはコミュニケーション能力を深める

・ゲームは子どもの学習意欲を上げる

・ゲームは怪我の治療に役立つ

・ゲームはリハビリに有効

細かくあげればきりがありません。ゲームの常識はかわりつつあるのです。でも、ゲーム脳って言葉もあるし、ゲームばっかりやると脳に悪い影響が出るって聞いたことが?ネトゲ廃人になると抜け出すのが大変だって本で読んだことも…。

もはや都市伝説?ゲーム脳の正体とは

たしかに、ゲームも度を越せば、悪影響がでます。しかし、それは競馬やアルコールも同じこと。適度に楽しむぶんには、なんの問題もありません。しかし長時間やりつづければ、依存症などの弊害が出ることもあります。

ゲームもプレイするまえに本質を知って、しっかり対策をたてれば怖いことは何もありません。お子さんにはあまりゲームに触れさせたくない?しかしゲームを使えば、お子さんの学習能力を伸ばすことができるかもしれません。仕事で忙しくて子どもと会話する時間がない…。こんなお父さんでも、お子さんと楽にコミュニケーションがとれます。ゲームを使えば。

『ゲームは脳に悪い』というイメージは、誤解の可能性が高いのです。なぜ、そんな誤解が生じたのか?それは『ゲーム脳』という言葉が独り歩きした結果です。なぜこんな言葉が世間に広く受け入れられるようになったのか?これもゲーム脳に限らず、よくあることなのです。『婚活』『女子力』これらの言葉もマスコミに華々しく登場し、その本来の意味も理解されないまま、今にいたっています。

ゲームの効能を知れば、「早くからはじめればよかった!」「何で今まで知らなかったんだろう!」と後悔する人が続出するかもしれません。でも大丈夫!スマホが発達した今、ゲームはどこにでも気軽に持ち運べるものになりました。通勤通学の時間に、仕事の合間の休憩時間に、ほんの数分~数十分やるだけで、年齢に関係なく能力アップ、ストレス対応能力を鍛えることが可能なのです。

電車でゲームをやるのが大人のたしなみになる可能性だってあるのです。ゲームの持つ本来の底力、驚くべき効果をぜひ知ってください。

一日の適正時間は?やりすぎは逆効果になることも

ゲームに様々な効果があることがわかりましたが、どんなものでもやりすぎはよくあらいません。長時間ゲームをやりつづければ、心身ともに悪影響が出てきます。

身体的には
・コントローラーのボタンを長時間にわたって押し続けたり、コントローラーを何度も振ることによって、関節などに痛みを覚えたり、炎症を発症したりする。ゲーム親指や、Wii症候群という名称がつけられています。

・長時間ゲームをしていると、ごくまれではあるが、てんかんに似た発作をおこすことがある。激しい光の点滅にさらされたためと考えられ、光過敏性発作とよばれる。

・長時間ゲームをしたあと、ゲームを離れているにもかかわらず、ゲームの内容が目の前に浮かぶことがある。テトリス愛好者に特におおいことから、テトリス効果と呼ばれている。(他のゲームでもおこる)車の運転中などに起こると事故を起こす可能性もある。

他にも、視力の低下、眼精疲労や変頭痛があります。

また、長時間ゲームをすることで、仕事や勉強、人づきあいに悪い影響が出てくるようになります。ゲームを長時間プレイしているうちに、ゲームなしではいられないようになる、『ネットゲーム依存』におちいることもあります。

ゲームは1日にどれくらいやれば、いい効果がえられるのでしょうか?研究機関によって、少々ばらつきはありますが、1時間前後を目安にするといいようです。1日1時間程度のゲームなら、子どもの成長によい結果を与えるという研究報告があります。

また、1日一時間程度であれば、ゲームをまったくやらない子どもよりもやる子どものほうが、生活の満足度が高く、社交性もあるという結果も出たそうです。

逆に1時間以上やると、落ち着きがなくなったり注意力散漫になったり、睡眠が浅くなったりすることが報告されています。

また、ゲームを自己成長目的ではなく、現実逃避のためにプレイすると悪影響が出やすいのですが、その悪影響の出やすい時間のターニングポイントが1日3時間以上という報告もあります。3時間を越えるあたりから、ひきこもりになったり、うつ状態になったり、学校の成績が下がるなどの影響が見られるようになるそうです。

大人であれば自制することはそう難しくないのかもしれませんが、子どもでは困難かもしれません。ここは、やはり親など身近な大人がしっかり管理する必要があります。時間の管理だけでなく、ゲームの目的についても子どもとしっかり確認する必要があります。

親が頭から『ゲームなんてくだらない』『時間の無駄』的な発想でいると、やりすぎにつながることが多くなります。こういった発言は、親が子を思う気持ちから発せられるものではありますが、ゲームから受ける恩恵を感じられなくなってしまいます。

子どもの長時間の使用をとめたいなら、親も一緒にプレイしてみたり、何のためにプレイするのかを話し合ってみたほうがいいでしょう。じっさい、ゲームから得られる恩恵について子どもと一緒に考えることで、子どものゲームとの付き合い方が劇的に変わった例もあるのです。

ここで言いたいのは、ゲームをたくさんすれば能力が無限大に拡大するということではありません。ゲームは人を成長させたり、生活を改善することをサポートする強力なツールになるということです。

要注意!心身に悪影響が出るゲームもある

ゲームには想像以上の効果があることはわかりましたが、これだけ多くのゲームがあれば、中には心身に悪影響を及ぼすものも少数ですが、存在します。

最近は、スマホでソーシャルゲームをプレイする人が増えてきています。SNSを通じて、あったこともない人とゲームをすることも珍しくありません。それ自体は、まったく悪いことではありません。しかし、ゲームを選ばないと大変なことになります。

まず、見知らぬ相手とプレイするのに、一対一の対戦型ゲームは避けたほうがいいでしょう。顔を突き合わせての対戦型ゲームはそれほど問題はないのですが、顔の見えない相手とこうした暴力的なゲームをすると、憎悪などの感情が必要以上に増幅されることがあるのです。SNSが新たな憎悪の拡散のツールになりつつあるということは、世界中で問題になっています。SNSのゲームは、協力しながら何かを成し遂げるタイプのものを選んだほうが無難です。

また、ソーシャルゲームには終わりがありません。ステージをクリアすると、また次のステージが出てきて、やめられなくなっています。これは、他のゲームにない特徴で、ソーシャルゲームが中毒性が高いといわれる原因の一つとなっています。

また、ゲームを進めるために、アイテムを集める必要があるゲームもあります。それに対して課金をするシステムが取り入れられていることも多く、他のプレイヤーに負けまいとお金をつぎ込んでしまう人が後をたちません。未成年が何十万円もの課金を請求され、問題になったこともあります。課金制度は、プレイする前によく確認しましょう。

また、最近のソーシャルゲームは新しいタイプの出会い系サイトのようになっているという指摘もあります。アイテムを使った詐欺も発生しており、何万円も盗られた例もありますので、充分注意する必要があります。

ゲームが人にいい影響を与えるか、悪い影響を与えるかは、プレイする時間の長さも関係しています。また、ゲームの目的をはっきりさせることも大事です。ゲームをプレイする最適な時間は、最大でも3時間にとどめておいたほうがいいという研究結果がでています。3時間をすぎると、仕事や勉強など、社会生活に必要なことに使う時間を奪われることになります。

健全な生活を営むための時間が少なくなれば、生活のリズムが崩れたり、人付き合いがうまくいかなくなったりして、現実逃避のためにますますゲームにのめりこむ…という負のスパイラルが生まれやすくなります。要は実生活とのバランスをとることが大事なのです。

ゲームから何を得たいのかということも、プレイする前に自分の中で明確な答えを出しておきましょう。

ゲームが日常生活に様々な恩恵をもたらしてくれますが、どんなものにもいい面と悪い面があります。ゲームも同様です。生活のほとんどをゲームに費やすような生活は不健康です。自分なりの明確なルールを作りましょう。お子さんがゲームする場合は、ゲームを与える前に、ルールをはっきりさせておきましょう。

何のためにプレイするのか?目的をはっきりさせよう

どんなゲームが自分に合うか?の答えは、ゲームに何を求めているか?という質問に置きかえたほうが答えが出るのが早いかもしれません。あまりこだわり過ぎる必要はありませんが、やはりゲームごとに個性はあるので、ゲームの特性はある程度は知っておいたほうが選びやすくなります。

ストレス解消でしょうか?コミュニケーション能力を高めたいですか?記憶力をよくしたいでしょうか?何かいやなことを忘れたい?すでにある程度効果が実証されているゲームもいくつかあるので、それをもとに選んでもいいでしょう。

一番スタンダードな落ち物ゲーム、テトリスにはおどろくべき効果が続々と報告されています。テトリスが最初に販売されたのは1984年。販売から30年以上たった今でも高い人気を誇り、プレイした人数は世界中で5億人を突破しています。しかし、テトリスにはPTSDの症状を抑える効果があるとわかったのは最近のことです。

PTSDには、フラッシュバックというつらい症状があります。時間、場所関係なく、ショッキングな場面がいまそこにあるかのように何度も再現されてしまいます。記憶は、その経験をしてから6時間以内に定着するといわれています。テトリスを使った研究ではこんな結果が報告されています。

かなりショッキングな写真を見せた後、数時間以内にテトリスをプレイしたグループとしなかったグループとでは、ゲームをプレイしたグループは、しなかったグループに比べて、フラッシュバックの回数が半分くらいで、そのほかの症状もかなり低く抑えられていました。

かといって、記憶が定着するのを阻害するというわけではありません。写真を見たという記憶は消えないのですが、PTSDの症状はでないのです。これは、いやな記憶が視覚処理の回路をのっとる前に、大量の視覚的注意を要するテトリスをプレイしたことで、記憶が視覚処理に定着するのをふせいだと考えられるのです。

言い換えれば、テトリスにはいやな記憶にたいして、いい意味で鈍感にしてくれるのです。これは、日常生活でも役に立ちそうだと思いませんか?日常で不快な目にあったとき、何かストレスを感じるようなことがあったら、テトリスを少しプレイすれば、気分がスッキリするのです。

他にも、判断力や情報処理能力を磨きたければ、スピード感のあるアクションゲームやレースゲームがおすすめです。不安や怒りといった、扱いにくい感情をコントロールするには、アクションアドベンチャーゲームが向いています。短時間でいくつもの危機を乗り越え、チャレンジを繰り返すゲームは、プレッシャーに強くなり、怒りや恐怖などの感情を上手にコントロールできるようになります。

また、ジャンルに関係なく、ビデオゲームは創造性が向上にすることがわかっています。エンタテイメント的要素の強いビデオゲームは認知能力を高めてくれます。これは認知症にゲームが有効なことと重なりますね。

他にもたくさんのゲームがありますが、自分がゲームをやった後で、どんな感情を得たいかを大切にしましょう。また、脳は新しい刺激を与えると発達するといいますから、なるべく今までやったことのないタイプのものにチャレンジしてみましょう。

自分にぴったりなゲームを見つける方法とは

ゲームに様々な効果があるのはよくわかりましたが、日本には何百、ひょっとしたら何千、何万種類ものゲームがあります。一人でプレイするものから、対戦型、チームプレイを必要とするものまで、ほんとうに多種多様です。特にゲーム初心者は何をやったらいいのか迷ってしまいます。

ざっくりですが、だいたい次のようなジャンルに分かれるようです。

・シューティングゲーム
STGやSHTと表記されることも多いです。戦闘機や銃で、敵や的をうつことが多いです。

・アクションゲーム
ACT、ACGと表記されます。キャラクターを操作して、ゲームの中でおこるアクシデントに立ち向かうタイプのゲームです。

・アドベンチャーゲーム
ADV、AVGと表記されます。コマンドを入力したり、選択をしたりして、なぞときをするタイプです。

・ロールプレイングゲーム
RPGと表記されます。ゲームに物語性があり、ゲームのキャラクターが困難な状況に立ち向かうことで、キャラクターが徐々に強化され、物語のエンディングへ向かっていきます。

・パズルゲーム
PZL、PUZと表記されます。出された問題を考えながた解いていくタイプ。ここから派生したアクションパズルゲームに、『テトリス』『ぷよぷよ』などがある。

・シミュレーションゲーム
SLG、SIMと表記される。会社や軍隊のような組織のトップや一因となって、敵を倒したり、会社の発展に貢献したりする。STGのように、直接的な攻撃をすることはない。

上記のほかにも音楽やスポーツの要素が加わり、細かい分類があります。最近ではSNSでもたくさんのゲームが出ています。

他にも様々なタイプのゲームがありますが、やはりまずは誰でも知っているような、人気のあるゲームから試してみるのがいいでしょう。最初からあまりマニアックなゲームだとあわない可能性が高くなります。

スマホなどのゲームアプリには、簡単な説明がついていたり、プレイした人の評価が記載されていることも多いので、参考にしてみましょう。ただ、いきなり名前も知らないようなマニアックなゲームより、テトリスのような、ルールがシンプルで人気の高いもののほうがプレイしやすいでしょう。

手っ取り早いのは、やはり身近にいるゲーマーに教えてもらうのがいいでしょう。とくに、仲良くなりたいと思っている人がいたら、ちょっと勇気をだして一緒にやらせてみてはどうでしょうか?ゲームは人の距離を縮めてくれる力をもっているのは、もうおわかりだと思います。

あまり多くはありませんが、性格から合うゲームを探し出す、適正ゲーム診断のようなものを掲載しているブログもあります。ただ、個人の作ったブログですし、お遊び的要素も強いので、100%あてになるとはいえません。大筋であたっていれば試してみるのもいいでしょう。

ひとつ注意してほしいのは、ゲームには『課金』という制度があります。アプリなどにお金を払えば、あとは無料でプレイできるもの、まったく無料のものもありますが、プレイしている最中にアイテムなどを集める過程で課金が発生することが多いので、そこは頭に入れておいてください。万が一、そのゲームにはまってしまったら、知らない間に課金が膨大な金額になっていた!なんてことにもなりかねません。実際、小学生がゲームの課金に20万円以上つぎ込んでいたという事例もあるのです。